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まずは会計/財務領域の実務経験を手に入れる

未経験からでもチャレンジできる求人に応募し、実務経験を積むことをお勧めします。キャリアアップを目指す上では、資格取得もさることながら、将来自分が希望するポジションに関連する実務経験をどのように積んでいくかが最も重要となります。資格取得が要件になる求人もありますが、資格よりも実務経験が重視される求人の方が圧倒的に多いのが転職市場です。資格勉強中(未取得)でも、チャレンジできる求人があれば積極的に応募していくことをお勧めします。(学習も実務を行いながら並行して進める方が効率が高まります。)

会計財務知識・スキルの加え、下記のような経験はキャリア上のプラスとなりえると言えます。

  • データ分析スキル:財務 / 会計は数字を分析するスキル
  • プロジェクトマネジメントスキル:特に監査法人や会計事務所などファーム型の場合、プロジェクト単位での仕事が発生
  • 法人折衝スキル:クライアントワークが主であること、経営数字の分かりやすい説明(高度なコミュニケーション能力)が求められる
  • 英語力、及びITの素養がある人材は普遍的に需要が高いのも特徴です。
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専門資格の取得はキャリアをさらに加速させる。

転職市場では実務経験が最も重視されますが、簿記、USCPAなどの資格は強い武器になります。
例えばUSCPAの全科目合格により国内監査法人などに転職することも可能となります。また外資系企業に転職したい場合、USCPAの資格は会計スキルだけでなく、英語力も証明することが可能です。一般的に想起されやすい監査・会計アドバイザリーや、事業会社の会計・財務職、内部監査といった選択肢のみならず、知識やスキルが活かせるその他の職種や業種で働くということも可能です。例として、コンサルティングファーム、財務数字を扱う法人営業、経営企画やFP&A、M&A、金融機関、投資関連などが挙げられます。

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30歳までに実務経験、40歳までにマネジメント経験を

一般的に、年齢が上がるほど未経験からの転職は難しくなるため、早い段階での実務経験の獲得が有利となります。また、事業会社、ファームなど業種を問わず、マネジメント経験を積んでいくことも大切となります。40歳までにはプロジェクトマネジメント、及びピープルマネジメント両方の経験をしていることが、その後にシニアマネジメント、及びエグゼクティブ層に登っていくためのポイントとなります。

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早めにキャリアゴールをイメージする

早めにキャリアゴール仮説を設定し、それに向かって必要とされるソフトスキル / ハードスキル両方を戦略的に経験していくことが望ましいと言えます。そのためには、当該フィールドで活躍されている方々のキャリアヒストリーや経験談を聞いて、自分が理想とするキャリアイメージを早期に持つことなどが重要となるでしょう。CEO (海外現地法人含む) / CFO / ファイナンスディレクターといった経営層を目指していくのか、監査やコンサルといった領域でエキスパートキャリアを目指すのか、独立などの道を目指すのかで、経験すべき仕事、習得すべきスキルも大きく変わります。

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実務・学びとあわせてキャリアチャレンジを繰り返す

キャリア構築は実務での経験を積みながらスキルアップをしていくこと、また変わりゆく会計制度などにキャッチアップをしていくなど、継続的に知識やスキルを学び、実務に生かすというサイクルを回していくことが重要です。また、そのサイクルを通して高めた能力を発揮できるキャリア上のチャレンジをしていくことがとても重要です。1つの選択肢として転職によるキャリアアップがありますし、副業などでキャリアの幅を広げるといった選択肢もあります。