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2025/12/17

近年、M&A(Mergers and Acquisitions:企業の合併・買収)は企業成長戦略の重要な選択肢として注目を集めています。

同時に、第2新卒という若い世代が、従来のキャリアパスにとらわれず、自身の可能性を追求する動きも活発化しています。

本記事では「M&A」と「第二新卒」という2つのキーワードに着目し、第2新卒がM&Aの世界で活躍する上でどのようなキャリアを切り拓いていくことができるのか、その可能性と具体的なステップについて解説します。

M&Aにご興味がある方や第2新卒でM&Aに関連するキャリアを形成したい方は是非とも参考にして下さい。

・なぜ第2新卒である必要があるのか
・第2新卒がM&Aで活躍するためのステップ
・第2新卒がM&Aで活かせる強み

なぜ第2新卒である必要があるのか

まずは、第2新卒であることの必要性について解説します。

従来のM&A業界は、高度な専門知識や経験を持つ人材が中心でしたが、近年、変化のスピードが加速するビジネス環境において、若い世代の柔軟な発想や吸収力、そして変化への適応力が求められるようになっています。

第2新卒は、社会人としての基礎を身につけながらも、従来の慣習にとらわれず、新しい知識やスキルを積極的に吸収する意欲を持っています。これは、変化の激しいM&Aの世界で活躍するための大きなアドバンテージとなります。

また、中小企業の後継者不足が深刻化する中で、M&Aは事業承継の有効な手段として注目されています。この分野では、大企業間の大型M&Aとは異なる視点や発想が求められるため、第二新卒が活躍できるフィールドが広がっているのです。

第2新卒がM&Aで活躍するためのステップ

次に、第2新卒がM&Aで活躍するためのステップについて解説します。

まずは、M&Aに関する基礎知識の習得をすることから始めましょう。

具体的には、M&Aのプロセス、関連法規制、財務・会計知識など、基本的な知識を身につけることが不可欠です。書籍やオンラインコース、セミナーなどを活用し、体系的に学習しましょう。

また、必須ではありませんが、日商簿記検定、ファイナンシャル・プランナー、ビジネス実務法務検定などの資格取得は、知識の裏付けとなり、就職活動でも有利に働くことがあります。
基礎知識の習得を目指す上で、資格への挑戦をご検討いただくのも有効です。

さらに、M&A業界の動向や求人情報を収集することも大切です。その際、業界関係者との人脈形成に努めましょう。転職エージェントやキャリアフォーラム、交流会などを活用することが有効です。

一通りの基礎知識の会得と情報収集が完了したら、自己分析とキャリアプランを明確にしましょう。

例えば、自身の強みや弱み、興味や関心を分析し、M&A業界でどのような役割を果たしたいのか。具体的なキャリアプランを明確にすることが重要です。

自己分析とキャリアプランを明確にすることで、それらは選考対策に繋がっていきます。応募先の企業に合わせて、自己PRや志望動機、M&Aに関する知識などを効果的に伝えるための準備を徹底的に行いましょう。

第2新卒がM&Aで活かせる強み

最後に、第2新卒がM&Aで活かせる強みについて解説します。

第2新卒がM&Aの現場で活かせる強みは多岐に渡ります。単に若いというだけでなく、社会人経験を経て得た経験と柔軟な思考を併せ持つ点が大きなアドバンテージとなります。

第2新卒の中にはM&A未経験の方も一定数いらっしゃるかと思います。そういった方々が自己分析をしていく中で、どのような強みがM&A業界で活かすことができ、アピールポイントに繋がるのか。いくつか例を挙げて解説します。

自己分析の参考にして頂ければ幸いです。

①柔軟な発想と吸収力

1点目は、柔軟な発想と吸収力です。

柔軟な発想と吸収力は、従来の慣習にとらわれず、新しい知識やスキルを積極的に活用する土台になります。新しい手法やテクノロジーが導入されるM&A業界において、これは非常に重要な要素です。

例えば、最新のファイナンス理論やデータ分析ツール、AIを活用したデューデリジェンス手法などを、抵抗なくスムーズに習得し、業務に活かすことができます。

また、既存の枠にとらわれない発想で、M&A戦略や統合プロセスに革新的なアイデアを持ち込む可能性も秘めています。

②変化への適応力

2点目は、変化への適応力です。

変化の激しいM&Aの現場では、既存概念に囚われず、柔軟に対応することが求められます。

何故なら、M&Aは、交渉の状況、市場環境の変化、規制の変更といった不確実な要素が多く、計画通りに進まないことが多々あるからです。

第2新卒は、比較的短い社会人経験の中で様々な状況への対応力を養ってきており、このような変化に臆することなく臨機応変に対応することができます。また、新しい環境やチームへの適応も早く、プロジェクトにスムーズに参画することができます。

③ITスキルの強調

3点目は、ITスキルの強調です。

具体的には、最新のITツールやテクノロジーを効果的に活用することができるという強みです。M&Aの現場では、データ分析、情報共有、コミュニケーションなど、様々な場面でITツールが活用されています。

第2新卒は、幼い頃からデジタル環境に慣れ親しんでいる方が多いことから、これらのツールを抵抗なく使いこなし、業務効率の向上に貢献することができます。

例えば、データ分析ツールを用いて迅速に財務分析を行ったり、クラウドサービスを活用して関係者間での情報共有を円滑に進めたりすることができます。

④多様なバックグラウンド

4点目は、多様なバックグラウンドです。

様々な業界や職種を経験してきた第2新卒は、多様な視点や知識を持ち合わせています。この多様性は、M&Aの戦略立案やデューデリジェンス、PMIなどのプロセスにおいて、多角的な分析や斬新なアイデアを生み出す源泉となります。

例えば、営業経験者は交渉力やコミュニケーション能力を活かし、エンジニア経験者は技術的な視点から対象企業を評価するなど、それぞれの経験がM&Aの現場で活かされる場面は少なくありません。

企業変革の最前線で活躍しよう

ここまで読んでみて、いかがでしたでしょうか。
第2新卒というフレッシュな視点と吸収力は、変化の激しいM&Aの世界で大きなアドバンテージとなります。

既存の枠にとらわれない柔軟な発想や新しい知識を貪欲に吸収する姿勢は、企業変革の最前線で活躍するために不可欠な要素です。
経験豊富なベテラン社員とは異なる視点から課題を発見し、革新的な解決策を生み出すことで、企業変革に大きく貢献できるでしょう。

若さと可能性を最大限に活かし、企業変革の最前線で活躍しましょう。

本記事が何か1つでも参考になれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。