• BIG4
  • 監査法人
  • 税理士法人・会計事務所・BPO
  • コンサルティングファーム・FAS
  • 事業会社
  • 会計監査
  • 会計アドバイザリー
  • 転職ノウハウ
2026/03/26

公認会計士(当記事では日本の公認会計士とUSCPAを指します)は、企業の財務健全性を支え、資本市場の健全な発展に貢献する、日本経済にとって重要な役割を担う専門職です。

公認会計士のキャリアは、多様な選択肢と高い専門性を背景に、安定性・成長性の両面で優れています。
具体的にどのようなキャリアパスがあるのでしょうか。

また、理想的なキャリアパスを実現するためにどのようなスキルが求められるのでしょうか。

当記事では、公認会計士のキャリアパスや実現のために必要なスキル等について解説をします。

会計士のキャリアパスについて

会計士のキャリアパスは、専門領域である会計・監査に関するものが中心となり、そこから派生していくものが多いイメージです。

具体的には以下のようなものがあります。

1.監査法人

4大監査法人(EY,PwC,KPMG,デロイト)を中心に、企業の財務諸表の監査業務に従事します。

監査業務を通じて実務経験を積み、マネージャーやパートナーへとステップアップをしていきます。

監査法人では殆ど全員が公認会計士資格を持っておりため周囲の人材レベルが平均してかなり高く、高度の専門知識の習得や幅広い業界への関与といったメリットがあります。

年収も、マネージャーまで上がれば1,000万円は手堅く、高収入を実現できます。

2.事業会社の経理・財務部門

公認会計士資格を持つ人材は企業の経理・財務部門でも活躍することができます。

特に、事業会社では公認会計士は少ない傾向にあるため、会計士の持つ広く、深い専門知識は非常に重宝されます。年収は監査法人ほど伸びないケースもありますが、ワークライフバランスに優れています。

また、後述する事業会社のCFOへの道も開けます。

3.コンサルタント

公認会計士としての知識・経験を活かし、会計コンサルティング、M&Aアドバイザリー、財務DD、税務コンサルティングといった形で活躍することができます。

BIG4系のコンサルティング会社や独立系のコンサルティング会社が主な活躍の場になります。コンサルティング会社は、監査法人・事業会社よりも年収が高い傾向にあり、少なくとも1,000万円は手堅いでしょう。

また、業務もプロジェクトベースで任されるため、多様な経験が積める点もキャリアとして魅力的です。

4.CFO

CFOは会社の財務戦略全体の責任者であり、取締役会への報告、資本政策の立案等、企業のファイナンスに関する業務の責任を持ちます。

監査法人や事業会社の経理・財務経験のみでなることができる可能性は低く、それら全般的なファイナンスに関する幅広い素養が必要です。

基本的に年収は青天井で、少なくとも1,000万円以上は手堅いでしょう。

また、ストックオプション等の成果報酬もあるケースが多く、それらに魅力を感じてCFOを目指す方も多くいます。

5.独立開業

公認会計士のキャリアパスの一つに独立開業があります。

これは、監査法人や企業での勤務を経て、自ら会計事務所を立ち上げる働き方です。独立後は、主に中小企業や個人事業主をクライアントとして、税務申告や記帳代行、経営コンサルティング、事業承継支援など幅広いサービスを提供します。

また、最近ではスタートアップ支援やクラウド会計の導入支援など、新しい分野への対応も求められています。

収入面では、開業当初は顧客の獲得に苦労し、年収が500万円前後にとどまるケースもありますが、安定した顧客基盤ができれば、年収1,000万円を超えることも珍しくありません。

中には数千万円の年収を得る会計士も存在します。

ただし、営業力や専門知識、信頼の構築が大きな鍵となるため、独立には高い自己管理能力と継続的な学習が不可欠です。

独立開業は自由度が高く、自分のペースで働ける魅力がありますが、すべての責任を自分で負う覚悟が求められるキャリアパスです。

キャリア実現のために必要なスキルと将来性について

ここまでで、公認会計士の多様なキャリアパスについて解説をしました。

ただし、公認会計士と言えど、資格さえ持っていれば理想のキャリアを歩むことができるわけではなく、専門家として日々知識のアップデートを行い、研鑽を詰む必要があります。

ここでは、各キャリアにおいて概ね共通して求められるスキルを解説します。また、キャリアの将来性についても解説します。

1.必要なスキルについて

まず、公認会計士として当然最も大事な専門性は、会計専門性になります。

最新の基準動向までキャッチアップするのみならず、税務知識も深めれば会計士としてワンランク上のレベルを目指せることでしょう。

また、近年はサステナビリティに関する知識も価値が高まっています。

ESG関連の財務・非財務情報の開示が求められるようになり、それに関する内容に習熟すること、及びそれに関する監査、アドバイザリーができるようになれば各方面で求められる公認会計士になれることでしょう。

そして、英語力も重要です。

もちろん、日本国内のみで活躍するという戦略もありですが、日本だけでなく世界にも目を向けることでより活躍の場が広がります。IFRS対応やクロスボーダーM&Aも増えているため、英語力のある会計士は需要が高いです。

最後に、デジタル化への対応です。

昨今は、クラウド会計やAIによる自動化が進んでおり、単純作業自体が減少しています。こうした会計システムの導入案件やAIの経理での活用といった業務効率化等ができる会計士は今後需要が見込まれます。

2.キャリアの将来性について

前述の通り、昨今ではクラウド会計やAIの進化により、単純作業自体は減少してしまっているため、単純な経理委託のような仕事では会計士としての付加価値は殆どないと推察されます。

しかし、逆にそれらの便利なものを導入するコンサルティングを行ったり、公認会計士として常に最新の情報をアップデートし続け、自社や顧客に提供することができれば、常に会計士としてのバリューを発揮することができるでしょう。

つまり、現状に満足することなく、常に情報に対して高いアンテナを張り、自身をアップデートし続けることができれば将来性も高い状態を維持することができます。

専門性を磨き続け、常に求められる会計士として研鑽を積みましょう。

公認会計士のキャリアは、監査法人から独立開業まで多様な選択肢があり、専門性を活かした柔軟な働き方が可能です。

デジタル化やグローバル化の波に乗るためには、常にアンテナを高く張り、知識のアップデートや国際的視野を磨くことが不可欠です。

また、具体的に公認会計士としてキャリアパスを考えるにあたっては、会計人材に特化した転職エージェントを利用するのがよいでしょう。

会計人材特化型のエージェントであれば、多数の会計人材のキャリアを見てきているため、どのようなキャリアパスを歩めばよいか、どのような求人があるか適切なアドバイスをしてくれる可能性があります。

会計人材特化型のエージェントについては、以下の記事も参考にしてください。

関連記事:経理職に強いおすすめの転職エージェントは?おすすめの転職エージェントを紹介