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2024/12/09

日本には東京に本社を置く企業が多いですが、もちろん東京以外に本社を置く会社も多く存在しています。特に、日本の第二の都市である大阪に本社を置く企業も多く、中には日本を代表する大企業も存在します。

経理は本社機能である以上、勤務地は本社になることも多く、一方で、現在関西在住の方の中には東京ではなく、大阪で働きたい、という方も多くいることと思います。

大阪に経理求人はどれほどあるのでしょうか?また、大手・中小、どちらが多いのでしょうか。そして、昨今はリモートワークが発展しているため、大阪から東京の企業へリモートで就業できるかもしれません。

当記事では、大阪の経理求人について、最新の情報を解説します。なお、大阪府に関する基本的な情報は当記事末尾に補足としてまとめておりますので、ご参照ください。

大阪の経理職求人はどれほどの数がある?

大阪の経理職求人はどれほどの数があるのでしょうか。

2024年11月末現在、大手求人情報サイトのdodaによると、「経理 財務会計」の求人数は大阪府では約400件(462件)、東京都では約4,000件(4,212件)掲載されていました。

ざっくり、東京は大阪に比べ経理求人が10倍あると言えます。もちろんこれは一時的な例であるものの、少なくとも「経理求人は大阪よりも経理の方が圧倒的に多い」と言えるでしょう。ただし、大阪の経理求人自体も充分に数はあると言えます。

大阪の経理求人はどのようなものがある?タイプ別に解説

上述の通り、東京ほどではないものの大阪にも多くの経理求人があることが分かりました。

大阪にはどのような経理求人があるのでしょうか。大阪の経理求人をタイプ別に解説します。なお、どのような企業が中小企業かについては、中小企業基本法上の定義を参考にしています。

参考:中小企業・小規模企業者の定義

1. 中小企業

大阪の経理求人として最も多いのは、やはり中小企業でしょう。

日本における中小企業の割合はなんと99.7%と言われており、日本企業のほとんどが中小企業になります。そして、大企業、中小企業どちらにおいても必要な機能が経理機能になりますので、常に経理人材は求められる状況にあります。中小企業の場合は国内のみで事業活動をしている企業が多く、日本基準のみの会計知識で足りるケースが多いです。

また、中小企業と言っても企業規模には幅があるため求められる会計スキルにも幅があります。自身が求める環境はどの企業にあるのか、しっかりと下調べをすることが肝心です。

また、中小企業は製造業が多いため、原価計算等の工業簿記が活きるケースが多いです。逆に言うと、大企業勤務経験ありの方でも、工場経理の経験がないと採用されない可能性もありますので募集要件をしっかり確認するようにしましょう。

2. 大手企業や大手企業のグループ子会社

基本的に大手企業やそのグループ子会社は東京にオフィスを置いているケースが多いものの、中には関西圏に本社を置いているケースもあります。

また、本社こそ東京にはあるものの、関西圏に拠点を持つケースもあり、そのようなケースでは関西圏の拠点での採用となるケースも可能性としてあるでしょう。

大手企業の場合は、日本国内のみならずグローバルに展開している可能性が高く、IFRS(国際財務報告基準)やUSGAAP(米国会計基準)等の国際的な会計基準に関する素養が求められるケースが多いです。

また、ビジネススキームも中小企業に比べて複雑なため会計論点が難解であることも多いです。レベルの高い職場での経験を求める方は、大手企業やそのグループ子会社の求人を中心に見てみるのが良いでしょう。

そして、関西圏での大企業の数は東京に比べるとやはり数が限られるため、倍率が高いだけでなく応募する人材スペックも高いため、競争が激しいことには留意しましょう。

3. 監査法人・FAS等のプロフェッショナルファーム

経理からは脱線してしまいますが、これまでの経理職としての会計スキルを活かし、監査法人やFAS等のプロフェッショナルファームで勤務をするという手段もあります。

基本的に監査法人等のプロフェッショナルファームは現地での採用となるため、例えば、関西で採用されてそのまま関西勤務、というケースがほとんどになります。

また、プロフェッショナルファームでは時として海外出向はあるものの、国内での転勤は基本ないため、ずっと関西で働き続けることも可能です。

プロフェッショナル職はこのように、勤務地にはある程度融通がきく点が魅力的と言えます。

4. 東京等、他都道府県へのリモート勤務

コロナ禍を契機として、実際にオフィスに出社するなく自宅等での「リモートワーク」が多くの企業で浸透した結果、例えば東京にオフィスがある企業が大阪等の遠方からの人材を採用し、リモートで働いてもらうというケースが増えています。

営業等ではなくバックオフィス系の職種で顕著な動きですが、特に経理に関してはペーパーレス化が進んでいる企業ではほとんど出社が必要でなくなっており、積極的に遠方からの採用を進めている企業も多いです。

具体例として、筆者は東京の大手企業で経理として勤めていますが、そこでは経理社員として大阪や兵庫、愛知といった遠方から5名、正社員として採用しています。これは、経理部署全体の約4分の1にあたる人数で、非常に多いことが分かりますが、現状何ら問題なく仕事が回っています。これらはペーパーレス化やRPA・AI等による一部業務の自動化、サテライトオフィスの増加等のリモートワーク環境の急激な進化といった要因が、リモートワークをしやすい環境にしていると感じています。

このような事例は他社でもあり絶対数はまだ少ないものの、今後更なるリモートワーク環境の発展や、日本国内全体における人材不足等を機にさらに増えていくことが予想されます。

関西に住んでいるから関西で就職先を探さなくてはならない、という先入観を捨て、実際にリモートで働ける求人がないか探してみることをおすすめします。

大阪の経理求人をお探しの際は会計人材特化型の転職エージェントを上手く活用しましょう!

ここまでで、大阪の経理求人にはどのようなものがあるか、解説をしました。

やはり東京に比べると大手企業の求人は大きく数は減るものの、中小企業まで見れば充分な求人数があるため、大きな問題はないと言えるでしょう。また、経理からは少し外れますが、経理で得た会計専門性をプロフェッショナルファームで活かすというのも一つの手です。

そして、リモート環境で大阪から東京の求人に応募し、リモート環境で働くという手段もあります。これはここ数年、コロナを機に始まったものですのでまだ多くの企業では導入されていないのですが、日本全体で慢性的な人材不足といった状況もあるので、今後は遠方からの採用も続々と増えてくるでしょう。

大阪での経理求人は数多くあるものの、転職は人生を左右する一大イベントであるため、慎重に事を進めるのが重要です。

特に、大阪の求人の場合、中小企業に応募することになるケースもあるかと思い、そのような場合、充分に調べずに応募することは控えるべきでしょう。なぜならば、中小企業は大企業に比べ公に開示されている情報が少ないため、意思決定のための充分な情報が得られず、適切な意思決定が出来ない可能性もあるためです。自身でしっかりと調べるか、転職エージェントのアドバイスを受けてから応募するのが良いでしょう。

転職エージェントにアドバイスを受ける場合、会計人材特化型のエージェントに相談することをオススメします。会計人材特化型のエージェントであれば、多数の会計人材のキャリアを見てきているため、ベストな方向性を提案してくれる可能性があります。また、大阪の求人であれば多数の求人を紹介してくれるでしょう。

会計人材特化型のエージェントについては、以下の記事も参考にしてください。

関連記事:経理職に強いおすすめの転職エージェントは?おすすめの転職エージェントを紹介

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