経営企画に未経験で挑戦すべき理由
- 経営企画・事業企画・営業企画
本記事では、「経営企画」と「未経験」をテーマとしたキャリア形成について解説します。
具体的には、未経験者が経営企画に挑戦すべき理由、求められるスキル、キャリア形成のロードマップなどについて解説します。経営企画は企業の成長戦略を策定し、実行を支援する重要な役割を担う職種ですが、高度なスキルや経験が求められる職種というイメージが強いかもしれません。
しかし、未経験からでも経営企画のキャリアに挑戦することは十分可能です。
本記事では主に、経営企画への挑戦をご検討なさっている方・経営企画系の職種にご興味がある方の背中を押すことができるような記事に仕上げていますので、是非最後までお読み下さい。
・経営企画に未経験で挑戦すべき理由
・未経験者に求められるスキルについて
・未経験者が経営企画で活躍するまでのロードマップ
経営企画に未経験で挑戦すべき理由
結論から先に申し上げると、未経験で経営企画に挑むことは可能であり、経営企画への挑戦には2つの重要な意義があります。
1点目は、経営企画は多様なスキルを要求されることから、未経験者であっても他職種で培ったスキルが活かせる可能性がある点です。
例えば、営業職での実績、マーケティングでのデータ分析スキル、プロジェクトマネジメントでの調整力など、他分野で得た経験が経営企画の仕事に直結することが多い点が特徴です。
2点目は、経営企画の業務は、企業全体の視点を学ぶ機会を提供する点です。これにより、経営層に近いポジションでの経験が積めるため、キャリアの選択肢が大きく広がります。
特に、未経験で経営企画に挑戦することに対するハードルは高いものの、長期的に見て他職種では得られない成長機会を享受することができるのは間違いありません。
未経験者に求められるスキルについて
経営企画に挑戦することの意義についてご理解いただいたところで、次は未経験者が経営企画職に挑戦する上で求められるスキルについて解説します。
未経験から経営企画に挑む際には、経営企画に関連するスキルが重要になります。特に、経営企画は多岐にわたる業務を扱い、その中で問題解決能力や柔軟な思考が必要とされる職種ですので、どのようなバックグラウンドを持つ未経験者でも、以下の3つのスキルを持っていることが望ましいです。
①論理的思考力
1点目は、「論理的思考力」です。
経営企画の仕事では、企業の現状を分析し、課題を特定し、それに対する解決策を提案する力が必要ですが、それを実現するための力が論理的思考力です。
論理的思考力は物事を因果関係で考える能力に基づいており、未経験者でも過去の業務や日常生活の中で鍛えることが可能です。
例えば、営業職で培ったデータに基づく意思決定やプロジェクト管理でのリスク評価など、論理的思考力を磨く機会は多岐にわたりますので、ご自身の環境に合わせて論理的思考力を磨くと良いです。
②データ分析力
2点目は、「データ分析力」です。
経営企画では売上データ、市場動向、需要予測といった様々な情報を膨大に扱います。そのため、ExcelやBIツール(Business Intelligenceツール)を使った経験がありますと、未経験者であっても貢献できる場面が多いです。その力を「データ分析力」と呼びます。
データ分析力は、独学や学校のオンラインコースなどを活用することで着実に身につけることができます。データ分析力を身につけるためには、日々の業務の中での柔軟性と学習意欲が欠かせません。経営企画の業務範囲は広く、財務分析や市場調査、新規事業開発など多岐にわたりますが、大切なのは、新しい知識やスキルを習得する意欲を持ち続けることです。その積み重ねが長期的なキャリア形成に直結します。
未経験者であっても、新しい挑戦を楽しむ姿勢と継続的な学びの習慣が成功に繋がるということです。
③コミュニケーション能力
3点目は、「コミュニケーション能力」です。
経営企画は、社内外の多様な関係者と連携しながらプロジェクトを推進する役割を担います。つまり、他の部門と比べてコミュニケーションを取る機会が多く、コミュニケーション能力を疎かにすることで企業価値向上を実現することが困難になってしまうことがあるということです。
経営企画が未経験であっても、他職種でのコミュニケーション能力を発揮した経験は基盤となり得ます。ですが、コミュニケーション能力を培う機会は一般的に多いので、最終的には、コンテクストを読んで対応できるレベルのコミュニケーション能力があれば経営企画職では申し分ないです。
未経験者が経営企画で活躍するまでのロードマップ
未経験者に求められるスキルについてご理解いただいたところで、最後に未経験者が経営企画で活躍するまでのロードマップについて解説します。
ロードマップには明確な計画と具体的な行動が必要ですが、筆者の実体験も踏まえた内容となっていますので、是非何か1つでもご参考になるものがあれば幸いです。
①自己分析とスキルの棚卸
まず初めに行うのは、自己分析とスキルの棚卸です。
具体的には、これまでの職務経験や個人的な取り組みを振り返り、経営企画に活かせるスキルや経験をリストアップします。例えば、営業職の場合なら、顧客ニーズを分析して提案につなげた経験などが該当します。他にも、マーケティング部門ならキャンペーン結果のデータ解析などが該当します。
これらは経営企画の業務に役立つ要素となりますので、こういった自己分析を通じて、まずは自分が経営企画に貢献できる具体的な点を明確にすることが重要です。
②計画的にスキルを磨く
次に行うのは、計画的にスキルを磨くことです。
未経験者にとって、経営企画で即戦力となるには事前の準備が欠かせません。特に、ビジネス戦略・財務分析・データ分析といった分野は、オンライン学習や専門書を活用して独学で学ぶことができますので、しっかりと事前知識を習得し、計画的にスキルを磨くようにしましょう。
例えば、Excelの高度な機能やBIツールの使い方を習得することができれば、経営企画の分析業務に対応できる力を養うことが可能です。このように、業務内容とスキルを関連付け、スキルのギャップを埋めていくことが大切です。
③関連業務の積極的関与
最後に行うのは、関連業務の積極的関与です。
経営企画に関連するプロジェクトや業務などで、積極的に関与することが有効な手段です。現在の職場で、経営企画に関わるタスクやプロジェクトに参加する機会を見つけましょう。これにより、直接的な経験を積むだけでなく、経営企画の業務に対する理解を深めることができます。また、自ら手を挙げて新たな挑戦を求める姿勢は、周囲からの信頼を得るきっかけにもなります。
さらに重要なのが、柔軟なキャリアパスを模索することです。大企業では経営企画ポジションに経験者が求められることが多い一方で、スタートアップや中小企業では、未経験者にもチャンスがある場合があります。これらの企業では幅広い業務に携わる機会が多く、経営企画の基礎を学ぶ絶好の場となります。
③までができていれば、経営企画職として幅広くご活躍頂けるかと思います。
経営企画でキャリアを前進させよう
ここまで読んでみて、いかがでしたでしょうか。
未経験者が経営企画職で高い成果を上げられる段階に至るまでには相当の時間がかかりますが、今回ご紹介したスキルやロードマップなどを参考に日々精進して頂くことで、間違いなくキャリアパスの選択肢が広がります。
経営企画は自己成長と価値創造を両立できる非常に有益な職種です。少しずつで構いませんので、経営企画でキャリアを前進させていきましょう。
本記事が何か1つでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。