
会計事務所に勤めると年収はどう変わる?
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本記事では、「会計事務所」と「年収」をテーマとしたキャリア形成について解説します。具体的には、一般的な会計事務所の年収の平均値や年収を上げるためにやるべきことについて解説します。
会計事務所での年収は、実務経験や資格によって大きく変わり、技術力を高めるほど上向く働き方の一つとして評価されます。しかし、その道のりは険しく、年収向上には正しいステップと努力が必要です。本記事では、そういった背景も踏まえて解説します。
会計事務所への就職・転職をご検討されている方や会計事務所にご興味がある方は是非とも参考にして下さい。
・一般的な会計事務所の年収の平均値
・年収を上げるためにやるべきこと
・筆者の実体験:会計事務所内で年収向上を実現
一般的な会計事務所の年収の平均値
まずは、一般的な会計事務所の年収の平均値について、解説します。
会計事務所の年収は平均して300万円から400万円前後が目安となりますが、これは就職時の職務経験、学歴、取得している資格などによって大きく変わります。
例えば、新卒の場合、初任給は18万円から20万円前後が相場ですが、税理士試験の科目合格者や簿記1級取得者であれば、初任給から25万円を超える場合も多く、年収に大きな差が出てきます。また、経験年数が増えて業務の幅が広がることで、年収は徐々に上昇します。
他にも、会計事務所の職務経験5年目のスタッフクラスの場合、年収が400万円から500万円に達することが一般的です。さらに、税理士や公認会計士の資格を取得し、マネージャークラスに昇進すると、年収は600万円から800万円程度に上昇します。そして、大手会計事務所や独立開業を果たすことができた場合には、年収1,000万円を超えることも珍しくありません。
年収を上げるためにやるべきこと
会計事務所で年収を上げるためには、それに見合う相当の努力が必要です。では、具体的に何をすれば良いのでしょうか。
次は、会計事務所で年収を上げるためにやるべきことについて、解説します。
会計事務所で年収を向上させるためには、以下の4点が重要です。
①資格取得と技術力向上
1点目は、資格取得と技術力を向上させることです。
会計事務所では、税理士や公認会計士の資格を取得することで年収向上に直結します。
例えば、税理士試験の科目合格者は、事務所内での評価が高まり、給与アップや昇進のチャンスが広がります。資格取得後、税務相談、決算書作成、経営コンサルティング業務を任されるようになり、年収が500万円から700万円に上昇することが一般的です。
また、公認会計士資格を取得した場合、大手監査法人への転職や独立開業の道が開け、年収1,000万円以上を目指すことも可能です。
このように、資格を取得し、その資格を活かして技術力を向上させることが年収向上の最短ルートです。
②クライアントとの信頼関係構築
2点目は、クライアントとの信頼関係を構築することです。
会計事務所で働く上では、クライアントとの信頼関係が非常に重要です。単なる税務申告や経理業務だけでなく、経営者の相談役として経営改善や節税対策を提案できるスキルがあれば、クライアントからの評価が高まり、報酬単価の向上にもつながります。
特に新規クライアントを獲得し、事務所に大きな利益をもたらすことができれば、自分自身の評価も上がり、年収アップに直結します。
③ITスキルの取得
3点目は、ITスキルの取得です。
現代の会計事務所では、ITスキルの習得が重要視されています。会計ソフトやクラウド会計システムの導入が進んでおり、これらのツールを活用できるスキルがあると、業務効率が向上し、より多くの案件をこなすことが可能になります。
例えば、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)やAIツールを駆使して、定型業務を自動化することで、付加価値の高い業務に集中することができ、結果として年収アップにつながることもあります。
④専門分野を極める
4点目は、専門分野を極めることです。
会計事務所で年収を向上させるためには、特定の分野に特化し、他の専門家との差別化を図ることも有効です。
例えば、医療業界や不動産業界に特化した税務支援、国際税務やM&Aに関わる専門知識を深めることで、より高単価な案件を受注できるようになります。
特に、国際税務の分野はグローバル企業や海外取引の増加に伴い、需要が高まっています。専門性を高めることで、希少価値のある人材として市場での評価が高まり、年収アップの道が開けます。
筆者の実体験:会計事務所内で年収向上を実現
筆者が会計事務所で働いていた時の最初の年収は、約300万円程度でした。仕事は主に税務申告書の作成やクライアントとのコミュニケーションが中心で、初めての職場での経験に慣れることに精一杯でした。この時期は、会計士としての基礎を学びながら、業務の流れや顧客対応の方法を習得していった頃です。
1年半ほどの勉強と職務経験を経て、年収は500万円を超えることになりました。仕事の内容も変わり、より難易度の高い案件やクライアントへのアドバイス業務が増えていきました。税務に関する高度な知識を求められるようになり、クライアントに対しての信頼も高まりました。
3年目に入ると、業務の責任範囲が広がり、後輩の指導やチームの管理も任されるようになりました。そこで、私は管理職という役職を意識するようになりました。クライアントとの交渉や事務所全体の業務進行に関する重要な決定を下す立場になり、年収は750万円に達しました。
会計事務所の年収は、資格や年次だけで決まるわけではありません。いかに効率的に業務をこなし、クライアントに対して付加価値を提供できるかが、最終的な年収に大きく影響することを実感しました。
会計事務所で理想の年収を目指そう
ここまで読んでみて、いかがでしたでしょうか。
会計事務所で働くことは、経済や経営の専門知識を活かしながらキャリアを積むことができます。また、年収は経験や資格に応じて大きく変動し、初任給は控えめでも、スキルや実績を積むことで飛躍的に向上させることが可能です。
特に、税理士や公認会計士の資格取得、クライアントサービスの向上、専門分野への特化、ITスキルの習得など、努力と戦略的なキャリア設計が重要になります。
地道な努力と挑戦を継続することがとても大切です。是非、自身の目標とするキャリアと収入の実現を目指して頑張ってください。
最後までお読みいただきありがとうございました。