USCPA学習中からBIG4監査法人のアドバイザリーへ！実務経験が評価される30代。

大学では工学部に所属されていた相談者様。大学で学んだ知識を活かしつつ、新しい領域に挑戦したいと思い、就職活動では機械メーカーのバックオフィス採用枠を中心に活動されていました。現職では主力事業を扱う工場に配属され、工場経理として日次経理・予算作成など幅広く業務に関与されていました。数年前、海外出向に対する社内募集があり、社内選抜を経て今は海外子会社の駐在員として上司と共に業務に従事されています。

ライフステージの変化（結婚予定）から帰国を希望するものの、なかなか異動の目途が立たなかったこと、加えて海外駐在中に学習を開始したUSCPAの知識を活かせる環境で働いてみたいという思いが日に日に強くなり、キャリアセンターにご登録されたそうです。

相談者様は転職活動自体が初めてということもあり、具体的な求人提案、海外からの転職活動の進め方やスケジュール管理等、ざっくばらんとご相談をお承りしました。

1：事業会社での海外駐在経験が役立つフィールド

2：特定領域の知見を深め、スペシャリストとしてのキャリア構築ができる

専門性を磨ける環境として監査法人を希望された相談者様。監査法人には様々なポジション（専門チーム）があるため、まずは各ポジションの業務イメージをお持ちいただきました。ご自身の強みを「海外子会社管理」と捉え、中でも親会社と海外子会社の経理担当者間の橋渡しや、子会社側の経理取り纏めなど、現場に近い目線でのフォローを得意とされておりました。

駐在期間中には、親会社の経理部が主導するプロジェクトでBIG4監査法人のアドバイザリーチームと業務を進める機会もありました。担当コンサルタントが偶然にもUSCPA科目合格の方で、事業会社の経理出身者だったそうです。仕事以外の雑談として、監査法人の業務や過去在籍した事業会社の経験がどのように生きているかを聞くことができ、同じように財務会計領域のアドバイザリーとしてキャリア構築を希望するに至りました。

面接ではプロジェクトを依頼する事業会社側として、「こういった目線でクライアント対応をすれば、満足度が高くできる」と言った当事者側の視点を兼ね備えていることや、海外子会社が抱える課題等にアンテナを持つことができる点などをアピールいただき、先方の高評価に繋げることができました。

相談者様はUSCPA学習中の段階で転職活動を行ったため、「USCPA合格」という点ではなく、実務としてどれだけスキルやノウハウ、経験値があるかをアピールする必要がありました。書類選考の段階で、先方に関心をお持ちいただくためにも職務経歴書では、これまでの担当業務、上述した監査法人とのプロジェクト内容やプロジェクト内での自分の役割、得意とする働き方やソフトスキルなどを丁寧にまとめていただきました。

そのため面接官も相談者様が現職でどのような業務に取り組み、どういった領域が得意なのかを押さえることができました。（特に監査法人とのプロジェクトには大いに関心をお持ちいただき、面接の中でも深掘り質問をされたそうです）こういった書類上の工夫点も、最終的な内定取得の大きな要因になったと感じております。