総合職としての「ゼネラリスト」か、ファームでの「スペシャリスト」か。30代の決意の転職。

相談者様は東証一部上場の経理部に異動となり、日商簿記2級を取得。その後、次に挑戦する資格を検討する中でUSCPAに出会い、学習を決断されました。アビタスキャリアセンターのことは、USCPA学習で繋がった友人に勧められた採用セミナーを通して、初めてお知りになったそうです。

採用セミナーで初めて監査法人の仕事内容を聞き、実際に働く会計士の方々からやりがいやUSCPAの活かし方を伺う中で、ファームでのキャリア構築にも憧れるようになられました。

現職には新卒で入社し、10年近く総合職として勤務してきた相談者様。これまで米国エリアの海外営業、主力商材の営業企画として予実管理や事業計画の策定、経理部門として連結決算や単体決算、移転価格対応など幅広い業務を担当してきました。

これまでの業務の積み重ねから、職位・給与も順調に伸びてきており、社内の人間関係にも満足していらっしゃいます。複数の部門を経験することで、様々な目線で企業理解ができることにも、面白みを感じていました。しかしご自身のキャリアにおいて「これだ！」と言える軸がないことにも、不安や焦りが年々募っているとお話しいただきました。

USCPA全科目合格を果たし、いざ自身のキャリアを振り返った際に、このまま現職でゼネラリストを目指すのか、転職を通してスペシャリストを目指すのか相談したいという思いからキャリア面談を希望いただきました。

何度も面談を重ね、相談者様のやりたいこと、今後5年・10年後のキャリアビジョン等を一緒に熟考していく中で、やはり一度ファームで専門性を磨きたいという思いが固まりました。また、相談者様は30代半ばにさしかかり、ファームを目指す上では、更に年齢を重ねると採用目線が厳しくなることも、このタイミングで動き出す後押しとなりました。

1：USCPAを活かしスペシャリストを目指したい
2：事業会社出身の先輩が多く活躍する環境

相談者様は総合職として10年に渡り、様々な部門を経験されてきました。海外営業ではBtoBの交渉・折衝力、加えて英語でのビジネス対応力。営業企画では事業部の計数管理を通して数値を見て判断、原因究明していくスキル。経理部では単体・連結決算等の財務会計の実務スキル。

それぞれ3～4年での異動だったため深掘りとまではいかずとも、業務を概ね理解し、自ら手を動かすことができるレベル感でした。そのため、監査法人においてもクライアントからの多種多様な要望・悩みに、アンテナを広く立てて対応できる可能性があると面接官に評価いただくことができました。

相談者様が第一希望にされていたのは、初めて採用セミナーに参加された、あるBIG4監査法人の会計アドバイザリー職でした。USCPA学習中に1回、偶然にも全科目合格間際にも開催があったため、計2回に渡り同一法人の採用セミナーに参加することができました。業務内容の整理や1回目と2回目の違い（主要プロジェクトのトレンド分析）など、ご自身なりに法人研究に努めていらっしゃいました。

面接の場でもセミナーの内容や感想を聞かれたため、当該法人への意欲や興味のあるプロジェクト等も積極的にアピールすることができました。

どの法人にも言えることですが、やはり自社のことをしっかりと調べ、どのような魅力を感じているのか、将来的にどんなことに取り組んでいきたいのかを「具体的に/ご自身の言葉」で話してくださる方には好印象を抱いていただきやすいかと思います。相談者様も、そういった入念な準備と先方への熱い思いが伝わったからこそ、内定というご縁に繋がったと感じております。